公益財団法人日本陸上競技連盟が19歳以下の世代で2020年東京五輪での活躍が期待されるアスリートを指定する「U19オリンピック育成競技者」に、日高高3年の桑原翠さん(18)=美浜町吉原=が選ばれた。桑原さんは女子ハンマー投げで日本高校記録に迫るなど世代トップの実力を持つ有望株。来月には育成競技者が集まる研修合宿に初参加し、夢の五輪へ第一歩を踏み出す。
 桑原さんは昨秋の紀の国わかやま国体で3位入賞。その後は左ひざの故障に苦しめられ、ことしは春に県高校記録を更新したあと夏前から左肩の故障で2カ月間ほどハンマーを投げられなかった。2度目の故障の間に左肩以外の筋力を鍛え直し、パワーアップに成功。秋口から本格的な練習を再開し、先月下旬の日本ジュニア陸上競技選手権大会では日本高校記録(56㍍84)に迫る55㍍57の好記録をたたき出して復活を告げる3位入賞を果たした。同大会の上位2選手は大学生で高校生1位の成績を収め、世代トップの実力をあらためてアピールした。
 育成競技者は高校1、2年生対象のユース、同3年生対象のジュニアなどの区分があり、桑原さんのジュニアには全国のトップアスリート50人が指定されているという。そのうち、女子ハンマー投げは2人。
 今後は、まず12月4日から7日までの4日間、東京都の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われる測定研修合宿でメディカルチェックなどを受けたあと、4年後の夢舞台を目指して日本陸連が行う強化、育成合宿などへ参加。国内最高レベルの指導の下、競技力アップを図っていく。
 育成競技者指定の知らせは今月上旬、学校へ届いた。桑原さんは「まったく思ってもいなかったことなので最初はびっくりでしたが、これでオリンピックへ一歩踏み出せると思いました」と話し、研修合宿の参加などには「集まってくるのはすごい選手ばかり。いろんなことを吸収して自分をもっと伸ばしていきたい。競技者としてだけでなく、人間としても成長できれば」と目を輝かせている。高校卒業後は大学に進学して競技を続けることも決めており、いよいよ世界に羽ばたくアスリートとしてスタートを切る。