米大リーグ、アトランタブレーブス国際スカウト・スーパーバイザーの大屋博行さん(51)が先日、由良町を訪れ、中学生硬式野球チームの紀州由良シニアを指導した。大屋さんは幾多のプロ野球選手を目の当たりにしてきた経験を生かし、スカウト活動の傍ら全国各地で野球指導に取り組んでいる。紀州由良シニアとも17年前から交流があるそうだ。
 プロのトップレベルの選手、将来有望な選手を間近で見続ける人からアドバイスや話を直接聞ける機会。子どもたちだけでなく指導者ら関係者にとって、とても有意義な時間になったと思う。筆者が会場に着いたときは投球指導の真っ最中。ステップの仕方や腕の振りといった基本動作についてアドバイスを送っていた。分かりやすい指導で、選手たちはすぐに習得。素人目に見ても分かる、いい球を投げ込んでいた。
 途中から近くで見せてもらっていたが、大屋さんは改善が見られると「よしよし」「そうやー」と大きな声を出し、「格好いいやん」「おっちゃんが見たかったのはそれよ」とにっこり。選手のモチベーションを上げ、うまくやる気にさせていた。一方で「厳しい練習は忍耐力を養い、社会に負けないために役に立つ。やってきたことに胸を張れるよう自分に厳しく、人に勝つためには自分に勝とう」と激励。ひと言ひと言に重みがあった。
 スカウトの目からすれば隠れた努力も手を抜いたところもお見通し。最後に「どこかで読んだ言葉だけど」と言いながら「一生懸命やっていると報われる、結果が出る、そして見ている人がいる」と贈った言葉が印象的だった。社会でも同じ。いまできることに一生懸命になろう。  (笑)