日本陸上競技連盟主催のJОCジュニアオリンピックカップ第32回日本ジュニア陸上競技選手権大会は21日から23日までの3日間、名古屋市・パロマ瑞穂スタジアムであり、女子ハンマー投げで日高高3年の桑原翠さん(18)=美浜町吉原=が自身の和歌山高校記録を大幅に更新する55㍍57をマークして3位入賞。昨秋の紀の国わかやま国体3位入賞から2度の故障を乗り越え、高校生活最後の大舞台で見事再起を告げる銅メダルを獲得した。
 高校生と大学1年生が対象の大会。女子ハンマー投げは22日に行われ、桑原さんは6投のうち1投目に54㍍23の自己新をマーク。さらに5投目に決勝記録の55㍍57をたたき出し、3位入賞を決めた。
 5投目は直前に同じ高校生のライバルに1投目の記録を上回られ、「負けたくない。絶対に抜き返す」と気合十分に臨み、「スピードがあってフォームもばっちり決まった。感触はよくなかったけど、思ったより距離が伸びました」と自身が春に樹立した県高校記録を3㍍54も更新する渾身の一投を振り返った。上位2選手はいずれも大学生。トップとは63㌢差で、高校生では1位の成績となった。
 わかやま国体後、冬場は左ひざの故障に苦しめられ、ことしは春に県高校記録を更新したあと夏前から左肩の故障で2カ月間ほどハンマーを投げられなかった。2度目の故障の間に左肩以外の筋力を鍛え直し、パワーアップに成功。秋口から本格的な練習を再開し、大一番を迎えた。
 この日も左肩はテーピングで固めたまま出場も、1週間ほど前から練習で54㍍ほどの記録が出るようになり、自信を取り戻すとともに手応えもつかんでいた。「調子は上向き」と感じていたからこそ、ライバルに逆転されたあとも冷静さを失わず、会心の一投につなげた。
 高校卒業後、大学に進学して競技を続けるという桑原さん。「わかやま国体で負けた(1学年上の)2人に、この大会でも勝てなかったので悔しい。この借りは大学で返したいです」と一層の飛躍を期している。残りの高校生活では各種競技会などでもう一歩に迫った日本高校記録(56㍍84)の更新へチャレンジを続け、将来は「大学生で日本一、それに東京オリンピックとか国際大会に出場するのが夢」と目を輝かせている。