このところ、年齢と健康の話ばかり書いているような気がするが、先日のNHK総合「ガッテン」で目からうろこが落ちる思いをしたので、書いてみたい
テーマは「色覚の衰えによる見間違い」。筆者の目は視力0・01と0・03のとんでもない近眼だが、見えている色に実際との違いがあるなどとは思ったこともなかった。それが実は、色を判別する色覚能力も20代がピークで以降は衰える一方。年輩になればなるほど、青系の色が見分けられなくなるのだという
その仕組みはというと、目には錐体細胞という色彩を知覚する細胞がある。青・赤・緑の3種類だが、そのうち青色錐体は元々数が少ない上に加齢でどんどん減っていく。青色錐体は青い色を捉える細胞なので、年をとると自然と青色系を見分けるのが苦手になる
空や海の色である青は一番好きな色なので、年をとって見えにくくなっては困ると思ったら事態はもっと深刻で、ガスの炎の青い色が先端まで見えず服や髪に燃え移ることによる死亡事故が数多く発生しているとのこと。実験によると、20代はガスの炎の高さが7㌢まで見えたが、40代、50代になってくると3、4㌢の高さまでしか見えていなかった
実際、ガスの炎を見てみた。確かに下の方はきれいな青い色がよく見えるが、先端になると透き通ってしまっているようで、どこまで伸びているか分かりづらい
対処法は意外と簡単で、照明を「昼光色」にするなど、とにかく明度を上げる。光が足りなければ物が見えにくく、明るくすればするほどよく見えるという、考えてみれば当然の対処であった
まず必要なのは、「見えていて当然、ではなかった」という自覚。何事も、あらかじめ分かっていれば防ぐ術はあるはずだ。 (里)

