仁坂吉伸知事は4日、平成29年度の県新政策と予算編成の方針を発表した。
 県は昨年6月、人口減少の克服と持続可能な和歌山の実現を目指して「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定。29年度は雇用や人の流れの創出など総合戦略の5つの基本目標の達成に向けた取り組みを加速させ、新たな長期総合計画策定に向けた議論の中で出た意見も新政策に反映させる。
 安定した雇用の創出では、情報サイトの新設やサイクルステーションの拡充等で国内外に「サイクリング王国わかやま」を発信し、人の流れの創造では女性と高齢者の再就職を支援するため、求職者と企業の出会いの場の創出など独自の再就職システムを構築。地震・津波対策では、木造住宅の耐震補助対象を平成12年5月以前に建築された住宅まで大幅に拡充する。
 予算編成方針は引き続きスクラップアンドビルドや事務事業の見直しを徹底し、既存事業はマイナス5%のシーリングを実施。投資的経費は事業効果や緊急性を精査しながら、全体としての投資が財政健全化の妨げとならないよう努める。