無投票で3選を決めたみなべ町の小谷芳正町長(67)が4日、初登庁した。
 午前8時に自家用車で役場に到着。玄関前で待機していた職員から大きな拍手が上がり、花束の歓迎を受けた。すぐに役場大会議室で訓示式。小谷町長は3期目の方針を示し、「5年前の紀伊半島水害では1人の死者が出たが、今後は防災に力を入れて犠牲者を出さないような町づくりを進めたい」と述べた。子育てや教育面では「学童保育にALT(外国語指導助手)を導入し、小学生たちに英語に慣れ親しんでもらうようなことも考えられないか検討してしてみたい」と意欲をみせた。人口減の防止では「産業の活性化が大切で、住民の所得向上が一番。梅製品の海外輸出を増やすため、まず13日から16日まで上海に行き、梅の市場調査を行う」と述べ、「3期目は財政的に厳しいが、思い切った政策に取り組みたい」と決意を示した。職員に対しては「100%で仕事に取り組むのではなく8割程度にし、2割の余裕を残して災害などいざという時に備えてほしい」と呼びかけた。