御坊署管内で、プリペイドカード型の電子マネーギフト券を悪用し、電子マネーをだまし取る特殊詐欺が相次いでいる。8月中に3件合わせて600万円近い被害が発生。9月に入っても詐欺の電話やメールがあり、注意を呼びかけている。
 手口は「有料サイトの未納料金がある。支払わない場合は裁判を起こす」といった料金を請求する内容の電話やメールがあり、指定された電話番号にかけると相手は言葉巧みにお金を要求。支払い方法としてコンビニで販売されている「アマゾンギフト券」を購入させて番号を聞き出してくるという。
 アマゾンギフト券のような電子マネーギフト券は、コンビニで購入できる番号が記されたカード。番号をインターネット通販や音楽配信サイトで入力すると買い物ができる。番号さえわかれば電子マネーを使え、匿名性が高く購入者や使用者の特定は難しいとみられている。
 8月中には御坊市内に住む20~50代の男女3人が計588万5000円の被害に遭う詐欺事件が発生。御坊署では管内のコンビニに警戒と捜査への協力を要請するとともに「アマゾンギフト券などの電子マネーを購入するように指示する電話やメールは詐欺です。このようなことがあればすぐに警察へ相談してください」としている。