御坊市役所介護福祉課地域支援係副主任の谷口泰之さん(38)が、このほど発足した全国認知症地域支援推進員連絡会の初代会長に選ばれた。御坊市は認知症対策では全国で先進地として有名で、谷口さんは各取り組みの中心を担っており、認知症地域支援推進員養成研修の講師を務めるなど全国区で活動を展開している。
厚生労働省は、認知症施策を推進するため、平成30年4月までに全国すべての市町村に認知症地域支援推進員の配置を義務付けている。推進員を養成する研修は認知症介護研究・研修東京センターに委託、谷口さんは本年度全国で開かれる18カ所での研修のうち4カ所で講師を務めることになっており、すでに2カ所で終えている。推進員研修を修了しても、各市町村に戻って具体的にどのような活動をすればいいか分からないという職員が多く、活動事例を情報発信していこうとことし3月、推進員約20人が集まって同連絡会を発足。メンバーの互選で8月から谷口さんが初代会長に就任した。現在はメンバー150人が加盟しており、フェイスブックなどSNSで情報の共有と発信を展開している。谷口さんは「認知症の人が生まれ育った地域で生き生きと暮らせるまちづくりを実現できるよう、今後はフェイスブック以外でも情報発信する方法を考えていきたい」と抱負を語っている。
谷口さんは昨年、認知症研究の最高機関である認知症介護研究・研修東京センターが主催して開催された「認知症地域支援体制全国合同セミナー」で御坊市の事例を発表。その内容が高く評価され、同センターロビーに常設展示されており、御坊市の取り組みが全国の先駆的モデルとして紹介されている。

