御坊市の社会医療法人黎明会(北出俊一理事長)訪問看護ステーション・キタデの副主任で理学療法士の安田友幸さん(36)が、日高地方で初めてとなる日本訪問リハビリテーション協会の認定訪問療法士の資格を取得した。訪問リハビリは、病院で行う急性期のリハビリとは違い、自立支援に重点を置いているのが特徴。安田さんは「『会いに来る専門家』の一員として訪問リハビリを浸透させていきたい」と張り切っている。
 訪問リハビリは、病院で行う急性期や回復期のリハビリの出前と思われがちだが、実際は生活期と位置付けられ、退院直後の患者らの自立をサポートするのがメーン。できないことを手伝うサービスではなく、できないことをできるようにするリハビリ指導が求められている。安田さんはこのような訪問リハビリをもっと多くの人に知ってもらおうと、認定訪問療法士の資格に挑戦した。
 同療法士は社会に貢献できる優良な訪問リハビリの人材を育成しようと、日本訪問リハ協会が数年前からスタートさせた制度。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかの資格を持ち、5年以上の実務経験があるなどの要件がある。安田さんは、年に1~2回、東京や大阪で開いている基礎、技術、応用の各講習を2日間ずつ受講し、さらにこれまでの訪問リハビリの事例と実績をレポートにまとめた書類審査もパスし、今月1日付で証書が届いた。同療法士に認められているのは全国で376人。
 同療法士になったからといって特別なことができるわけではないが、訪問リハビリのリーダー的存在として質の高いサービスを提供していく中心となる。安田さんは「患者さんが在宅生活を継続するため、起こりうる問題を予測し、どのようなリハビリが必要か常に考え、『会いに来る専門家』の一人として気持ちに寄り添いたい。訪問リハビリをもっとPRして認知度も高めていきたい」と話している。