全国の中学2年生から高校1年生を対象にしたAPRSAF―23水ロケット大会(独立行政法人宇宙航空研究開発機構など主催)の日本代表選考第2次審査の結果が発表され、日高高校1年生の小森辰貴君、上平裕次郎君、理科の宇田有里教諭(26)のチーム「宇宙へ」が見事通過。11月12、13日にフィリピンルソン島で開かれる世界大会出場を決めた。
 2次審査は7月16日にJAXA相模原キャンパスで行われ、書類の1次審査を通過した6中高校が出場。50㍍先の的を狙って水ロケットを飛ばしたほか、英語でのプレゼンなどで競い、2チームが選ばれた。
 水ロケット審査では、多くのチームが1射目で的を外したが、日高高チームは尾翼を曲げて安定性を向上させたことが功を奏し、全4射を的の中に着地させ、トップクラスの成績。英語のプレゼンでは日高地方の名産や観光地を紹介。他チームがスクリーンを使って紹介する中、手作りフリップで独自性を出し、またヤッホーポイントの紹介では2人で山びこを再現するなどユニークな演出で審査員の心をつかんだ。
 フィリピンでの本大会にはオーストラリアやカンボジア、中国、スリランカなどアジア、太平洋地域の十数カ国の中高生約100人が参加。同様に水ロケットで競うほか、さまざまなイベントで交流する。
 附属中2年生のころから挑み、最終チャンスのことしに念願の本大会出場権を獲得した2人は、「世界大会で入賞を目指すとともに、交流を楽しんできたいです」と笑顔。 田教諭も「入賞を目指したいです。また、教員同士の交流でいい刺激を受けてきたい」と意気込みを話している。