御坊市塩屋町の日高港塩屋緑地「Sioトープ」内にある水木しげるが描くゲゲゲの鬼太郎と和歌山の妖怪像の一つ、「高女(たかおんな)」の石像が何者かに持ち去られ、関係者が御坊署に被害届を提出した。
 2日にSioトープ内を確認した市職員が、10体のうち1体がなくなっていることに気づいた。石像は高さ約50㌢で、台だけが残っており、根本から折るように壊したとみられている。像は見つかっておらず、窃盗の可能性が高い。高女は怒ると身長を3倍に伸ばし、嫉妬深く2階の窓から部屋の中をのぞき歩く和歌山の妖怪。市商工振興課では防犯カメラの映像を解析中で、犯行日等の特定を急いでいる。同課では「多くの人の憩いの場として親しまれている場所でこのような事件が起きて残念。犯人は自主的に名乗り出てほしい」と話している。