地方創生戦略について美浜町若手、中堅職員らの組織「地方創生プロジェクトチーム」は、町幹部に約2カ月間の活動でまとめたアイデアを提案した。詳しい内容は先月30日付の1面に掲載している。
 2事業とも、いいアイデアだと思うが、注文もつけたい。まず煙樹海岸活性化プロジェクト。「キャンプ場管理棟を利用した地場産品販売の場をつくり、町のPR及び煙樹海岸の活性化に取り組む」としているが、いま人出が少ない場所で産品を売って果たして町のPRになるのだろうか。PRなら都会でやる方が効果的。美浜町のものを町内で売ってどこまで産業振興につながるのかも疑問が残る。事業目的は「誘客事業をあわせて実施...」とも続くので、個人的にはその部分を中心にした方がいいと考える。毎週釣り大会や何かしらのイベントをやるぐらいの企画でにぎわいを生み出し、産品販売はその人出を見ながら検討するべきでは。人が来なければものを売っても成功しない。
 吉原公園再整備は実現できれば素晴らしい。ただ、コストと時間がかかる。職員のアイデアは評価するが、これから先は町幹部が指導力を発揮すべきだろう。やる、やらない、できる、できない、職員の道しるべとなるトップの意志を示すべきだ。
 この記事で「新しい人(副町長、地方創生統括官)もきて、美浜町も活気が出てきたと思う。前から煙樹ケ浜、吉原公園を利用しない手はないと思っていたので2つの事業はイメージ通り。実現できるように頑張ってほしい」(和田、60代女性)との声も聞いた。2事業にはこれからさまざまな意見が寄せられるはず。いろんな人の意見を集約、アイデアを練り上げ、地方創生につなげてもらいたい。(賀)