日高町高家の住宅地で20日夜、住民からオスとみられる大型のサルが出没しているとの連絡が入り、町では付近住民に注意を呼びかけている。
 町によると、住民が高家住民公園で目撃したが、その後西川の堤防を歩いて住宅地にもいたことが確認されているという。近くの入山から来たとの推測もあるが、1カ月前にも高家地内での目撃例があり、棲みついてしまった恐れもある。いまのところ幸い人的な被害は報告されていないが、1匹で行動していることから、ボス争いで敗れて群れから外れた凶暴な〝はぐれザル〟の可能性が高い。全国的にはサルに人が危害を加えられる事例があり、子どもたちが夏休みに入っていることもあって、町は21日朝、同公園に啓発看板を設置。「目を合わせない」「近付かない」「威嚇しない」
「エサを与えない」を呼びかけている。見回りも行い、学校を通じても啓発を要請している。
 担当課は御坊保健所など関係機関と協議して対応を検討しているが、被害が出ていない現状で駆除に乗り出すのは難しいという。