美浜町三尾の日ノ岬キャンプ場で16、17の両日、ひきこもりの経験を持つ若者らをメンタルサポーターとして養成するためのキャンプが行われ、若者19人と精神科医、臨床心理士、県外の就労支援施設の関係者ら約50人が参加。大賀池そばの広場に輪になって腰を下ろし、ざっくばらんにそれぞれの思いなどを語り合った。
国内には現在、長期ひきこもりの若者が70万人以上いるといわれ、親や学校の教師ではなく、同じ苦しみを共感できるひきこもり経験のある他人(メンタルサポーター)が寄り添うことによって、社会に踏み出すきっかけをつかめるという。今回は大学生のひきこもり回復支援プログラムの研究で知られる和歌山大名誉教授の精神科医宮西照夫さん(68)が代表を務めるひきこもり研究センターなどが主体となって呼びかけ、「ひきこもって新たな、自由な生き方を探る」というテーマで討論した。
自分が長くひきこもっていたなかで、何に縛られ、どんな自由を欲していたか――という質問に、ひきこもり経験のある男性は「自分は親の期待や圧力に無意識に縛られ、自分の考えとは別に、その期待に応えようと進路を決めていた」と振り返り、大阪から参加した就労支援の専門家の女性は「若い人たちはみんな仕事を求めながら自由も求めるけど、仕事とお金を結びつけると(自由に)枠ができるというジレンマがある。私の自由はこだわらないこと。こだわると腹が立つし、こだわらなければ楽になる」などと話していた。

