御坊市塩屋町北塩屋の中山の蓮池からことし3月、愛知県愛西(あいさい)市に分根した舞妃蓮が9日、一番咲きした。
 分根に協力した舞妃蓮保存会の阪本尚生顧問と会長の平井俊哉市議が、9日に愛西市で開催された蓮見の会に出席。あいにくの雨で予定されていた太鼓や野点などのイベントは中止となったが、舞妃蓮はこの日に合わせるかのように一輪がきれいな花を咲かせた。雨にもかかわらず訪れた観光客らにも好評だった。平井会長は「咲いた姿を見ることができてよかった。これからどんな形で交流できるか考えていきたい」と話していた。
 愛西市は市民の憩いの場としてさまざまな蓮を栽培。これまで舞妃蓮はなく、昨年6月、天皇皇后両陛下が愛知県を訪れた際、同市選出の県議会議長が美智子さまのお言葉から皇室ゆかりの舞妃蓮という蓮があることを知り、発祥の地である御坊市に分根をお願いしていた。