和歌山工業高等専門学校(角田範義校長)に6日、在マレーシア日本国特命全権大使の宮川眞喜雄さんが訪れ、学生向けに講演した。
 宮川さんは外国に行くにはまず言葉の壁があるが、その壁をいったん乗り越えると自転車の運転のように楽になり、活動の幅が広がることを説明。外務省入省時に2、3年ロンドンで語学学習に行ったことを振り返り「常に英語のニュースが流れ続けるラジオを聴いていました。寝る時もずっと流し続けることで、頭脳が少しずつ英語に慣れてきます。このことを1、2年続ければ英語力が上達します」などとアドバイス。さらに「いまは企業勤めだけでなく、自ら起業する時代。普通の人は技術がある人を雇わなければいけませんが、皆さんには技術がある。あとは経営能力を身につけてください。皆さんの活躍の場は、アジア、世界にたくさんあります」と呼びかけた。このほか北方領土交渉や中国の領海侵入、マレーシアの断食文化なども話した。