御坊市で5日、70代の男性が市役所や金融機関をかたる男から100万円を超える現金をだまし取られた。
 御坊署によると、同日午前11時ごろ、御坊市内の男性宅に市役所をかたった「税金の払いすぎがあります。銀行の人からの連絡を待ってください」との電話があり、その後、金融機関をかたる電話でATMコーナーに行くよう言われた。男性は指示通りに市内でATMを操作。相手の口座に現金を3回合わせて百数十万円を振り込んだが、帰宅後、払い戻しがないことを不審に思い、市役所や金融機関に問い合わせたあと同署に相談した。
 同署では還付金詐欺事件として捜査を進めるとともに「このような電話がかかってきたときは、すぐにお金を振り込んだりせず、まず誰かに相談してください」と注意を呼びかけている。
 ことしの御坊署管内での特殊詐欺被害は2件目。3月には80代の女性が架空請求で数百万円をだまし取られている。