幸福実現党新人の西本篤氏(46)=和歌山市湊=、無所属新人(共産、社民、生活推薦)の由良登信氏(64)=御坊市塩屋町北塩屋=、自民党現職(公明推薦)の鶴保庸介氏(49)=岩出市桜台=の3候補が熱い舌戦を繰り広げている参院選は、10日の投開票まであと3日。公職選挙法改正で投票権がこれまでの20歳から18歳に引き下げられて初めての国政選挙としても注目されている。本紙では、日高地方の18、19歳50人に関心の有無、投票に行くか、求める政策についてアンケートを実施。「関心ない」が半数以上だったが、ほぼ7割が「投票には行く」としており、一票の重みを感じていることをうかがわせた。
 アンケートは今月4、5の2日間で実施。日高地方在住、在勤、通学、出身の高校生、専門学生、大学生、社会人を対象に聞き取り等で行った。男性30人、女性20人。設問は「関心はあるか」「投票に行くか」「求める政策」の3点。
 関心については、「ない」が29人で、「ある」の21人を上回ってほぼ6割を占めた。「あまり身近に感じない」や「候補者がどんな人か分からない」などの声が聞かれた。
 一方で、投票に行くかどうかの問には「行く(すでに行ったを含む)」が34人で68%を占め、「行かない」16人の2倍以上となった。理由としては「初めてだから行っておきたい」が10人以上で最も多く、「義務だから当然」「親に行くように言われている」「親が応援している候補者がいるから」などの声も複数。「若者はもっと政治を知って参加すべき。『いまどきの若者は』と言われないようにしなければ」(御坊市、19歳女性)との意見もあり、一票を無駄にしたくない若者が多いことを示した。
 求める政策では、さまざまな意見が出た。「奨学金をもらって大学に通い、卒業してから返済するが、仕事が見つからなかった人は返済が大変。そんな人に猶予を与える制度がほしい」(19歳男性)、「給料を増やしてほしい」「なんといっても景気の回復」「働く場所がほしい」など経済的な政策の必要性を訴える声が目立った。このほか「税金は必要だと思うが、もっと安くしてほしい」「国家公務員や政治家の給料が高すぎる」など税金に関する思いも複数あった。ほかには「高速道路を早く4車線化してほしい」「教育環境の充実」「戦争をしない平和な国づくり」「介護や高齢者福祉の充実」など。また、「いまはまだ分からない」との率直な意見も5人いた。
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