御坊市の御坊中学校(和佐公生校長)は昨年度から、空き教室を乳幼児と母親のための子育て支援サークルの場として開放している。場所を提供し地域に貢献しているだけでなく、昼休みに生徒が子どもたちと交流することで優しさが芽生え、授業態度も良くなるなどの相乗成果も出てきているという。
サークルは、毎月1回開いており、「バース・ハウスなかにし助産院」の中西理予さんによる子育て相談を実施。毎回、数カ月から3歳ぐらいの子どもを連れた母親ら10組程度が参加。子どもたちの遊び場のほか、母親同士の情報交換の場にもなっている。
昼休みには15分程度、生徒たちも自由参加でサークルの教室を訪れ、親子と交流。女子生徒だけでなく、男子生徒も積極的に参加している。生徒たちは小さい子どもを抱っこさせてもらうほか、3歳ぐらいの子とはボールを投げ合ったり、人形を使って遊んだり、かわいい子どもたちの仕草に生徒たちも笑顔がこぼれ、教室には笑い声が響いている。また、母親とも積極的に交流し、子どもの成長や子育てについて学ぶ貴重な時間となっている。
6日に教室を訪れていた3年生の酒井音午さんは、「小さい子と接する機会はあまりないですが、自分にないいろんな発想を持っているので面白いです。何よりかわいくて癒やされて、午後の授業も頑張れそうです」と笑顔。同校では「子育てについて学ぶだけでなく、遊びの中で生徒たちに子どもたちを気遣う優しさが芽生えてきているようです。授業も落ち着いた態度で受けるようになったと感じます」と話し、取り組みの成果を実感している。

