御坊市の北吉田区住民有志でつくる北吉田・蓮保存会(佐竹成公会長)が、同地内の舞妃蓮池で進めていた公園整備が完成した。昨年末に出来上がっていた東屋と桟橋の周辺には遊歩道を設け、モミジなどの植栽、竹で作った柵など純和風な仕上がり。「舞妃蓮の郷・蓮公園」と名付けられ、普段はゆったりと蓮を観賞できる憩いの場、東屋は舞踊などの舞台としても使用でき、文化発信の拠点としても活用していく。
 場所は北吉田の八幡神社近くに昨年整備したハス池。吉田出身でハスを研究した故阪本祐二氏の長男で同会顧問の尚生さん宅の舞妃蓮を分根している。佐竹さんら有志メンバーが、住民が美しい蓮をゆっくりと観賞できる憩いの場、さらに御坊ではあまり触れる機会のない伝統芸能に親しめる場を作りたいと東屋と公園整備を計画。昨年秋に着工し、年末には750平方㍍の池の中央に床面積7㍍四方の舞台を備えた東屋と桟橋を完成させていた。
 その後は周辺整備を進め、普段は散歩できるように池の周りを遊歩道にし、一部には芝生を敷き、周りにはさまざまな種類の木を植栽。ハスのシーズンだけでなく、秋には紅葉を楽しめるモミジなどを植え、花壇や竹で作った手すり、柵なども日本庭園の趣を演出している。
 東屋にはベンチを置き、日本舞踊や能など芸能発表の舞台にもなるよう、床には角材を敷いて頑丈に仕上げている。ヒノキで作ったベンチを28台作っており、イベント時には遊歩道に置いて観覧席として利用。また、土日曜日の午後6時から8時までは、遊歩道沿いの照明と東屋を映し出すライトを点灯することにしている。
 現在は東屋の仕上げのペンキを塗っており、今週末までに完成させてオープンする。佐竹会長は「今週末には舞妃蓮も咲き始めそうなので、それまでに間に合わせたい。遊歩道はすでに散歩道として使っていただいています。昼でも夜でも気軽に足を運んでもらい、将来的には年間を通じて定期的に芸能に触れてもらうイベントが開催できるよう、これから検討していきたいと思います」と話している。