県議会6月定例会が2日開会し、初日は岩出市根来に移築復元整備された旧県会議事堂(通称・一乗閣)で本会議が開かれた。県庁の現議場ができてから、本会議を他の場所で開いたのは初めて。地元岩出市の中芝正幸市長や市民らも大勢傍聴に訪れた。
 旧議事堂は明治31年、和歌山市一番丁に新築され、現在の議場が完成した昭和13年まで40年間使用。今回は78年ぶりの本会議となり、仁坂吉伸知事は「誠に光栄で身が引き締まる思い。あらためて県政の先輩諸氏に敬意を表し、県議会と車の両輪となって県政発展にまい進する」と述べ、和歌山市への東京医療保健大学の「和歌山看護学部(仮称)」設置、統計局の移転に関する実証実験などを報告し、補正予算案や条例案件について説明した。
 散会後、前芝正嗣議長は「ここで先人たちが県政発展のために議論を戦わせたのだと思いながら、その場に議長として座らせていただいたと思うと感慨深いものがある」。仁坂知事は「他県ではあまりない、民主主義100年余の歴史を凝縮したような施設を和歌山県が持っていることは県の誇りであり、県内外から多くの方々に見に来ていただきたい」と話した。
 旧議事堂は現存する和風の木造議事堂では最も古い貴重なものとして県の文化財に指定されており、ことし4月、現在の場所に当時の姿で復元整備され、一般公開されている。
 6月定例会の会期は21日までの20日間。一般質問は10日と13~15日の計4日間。