貴志川線の運営を引き継ぎ、ことしで10周年を迎えた和歌山電鐡㈱(本社・和歌山市伊太祈曽、小嶋光信社長)は26日、いちご電車やたま電車に続く第4弾の特別列車「うめ星電車」の屋外試走を行った。
 うめ星電車は、小嶋社長の発案で、デザインはこれまでのたま電車やいちご電車のほか、JR九州の超豪華寝台列車「ななつ星」を手がけた水戸岡鋭治氏が担当した。
 外観は梅干しをイメージした濃い赤が基調で、先頭車両の前面には漢字の「梅」をモチーフとしたヘッドマークが輝く。事実上の初披露となったこの日の試走は和歌山駅―伊太祈曽駅間を2往復し、車両の不具合がないかなどを確認した。
 運行開始の6月4日は午前10時から伊太祈曽駅構内でセレモニーが始まり、テープカットのあと、11時半から純和風の車内の内覧会を開き、夕方に一番列車が出発する。
 たま駅長、いちご電車、昨年のみなべ・田辺の梅システムの世界農業遺産登録に続き、遊び心いっぱいのうめ星電車による南高梅のブランドPRに期待が高まっている。