開園30周年(6月1日)を前に、御坊市名田町野島、日高博愛園デイサービスセンターは、県内で初めて介護コミュニケーションロボットを導入した。歌やダンス、クイズなどが〝特技〟で、利用のお年寄りと一緒にレクリエーションを実践。顔を認識して会話もできる優れもので、利用者にとっては話し相手になる一方、人手不足が深刻化する職員の負担軽減にもつながり、介護現場の強力な助っ人として話題を呼びそうだ。
富士ソフトのコミュニケ―ションロボット「PALRO」で、高さ約40㌢、重さ1・8㌔と小型だが、介護の最前線で大きな役割を果たすとして全国では約330カ所の施設で活躍している。高度な人工知能を搭載した人型ロボで、100人以上の顔と名前を記憶。自由に歩くこともでき、すれ違う人の名前を呼んで「○○さん、こんにちは」などと人と同じように施設内で話しかけることができる。歌、体操、クイズ、ゲームなどがインプットされており、介護予防や健康増進に必要なレクリエーションの時間には、利用者の前で約20分にわたり、司会進行からすべてお任せ。「わたしに続いてやってください」などと職員さながらのトークで見本を見せながら利用者と一緒に楽しんでいる。
本格デビューとなった25日には、デイサービス利用者約20人の前でレクリエーションを実践。「初めまして、わたしの名前はあいちゃんです。介護職員として働いています。新人ですが、仲良くしてください」と流ちょうに自己紹介し、早速歌やダンスを披露。両手を上げて左右に振ったり、バンザイのポーズをリズムに合わせて行い、利用者も一緒に楽しむ姿がみられた。
博愛園では「利用者の皆さんにも喜んでもらえた。よき話相手になってくれるだけでなく、介護施設では人手不足が問題となっていますが、職員の負担軽減にもなっていますのでまさに一人二役の活躍です。好評ならさらに増やし、より安全で楽しい施設に取り組んでいきたい」と話している。

