印南町で、特産の小玉スイカ「ひとりじめ7」の収穫と出荷が始まっている。ことしも糖度は12度以上で例年通りの出来。収穫は6月にピークを迎え、京阪神を中心に出荷される。
 ことしの初出荷は5月5日。栽培を始めて12年目、ハウスと露地を合わせ約70㌃で作っているという谷口昌隆さん(48)=山口=の園地では17日、一つ一つ丁寧に収穫する姿が見られた。スイカは倉庫に運び、大きさや品質で分類。「ことしも甘いスイカができました。多くの人に食べて喜んでもらいたいですね」と話していた。
 JA紀州管内の小玉スイカの生産面積は約46㌶。そのうち印南町内は約32㌶を占めている。出荷量は昨年約10万ケース、1200㌧で、ことしも同じくらいを見込んでいる。
 小玉スイカは京阪神で贈答品として販売され、甘さのほか、大玉並みの「シャリッ」とした食感や冷蔵庫に入る大きさが人気。地元では印南とみなべのJA直売所で販売されている。