印南町文化協会(坂下緋美会長)の印南音頭伝承会は6日、伝統芸能の継承へ、印南小学校の女の子5人を子供指導協力員に認定した。80年以上にわたって受け継がれている踊り。同校の運動会でも演技に取り入れられており、5人は「ことしも楽しく踊りたい」と笑顔を見せている。
 印南音頭は昭和8年に地元出身の丸田大雅が作詞作曲。軽快な音楽に乗せ、印南の名物が登場する。
 認定を受けたのは川島穂香さん、叢(くさむら)蓮奈さん、西山桃奈さん、濵本知夏さん、山中瑞葵さん。全員6年生で、踊りは1年生のときから始め、3年生からそろって町内の行事に出演したり、伝承会メンバーらの高齢者福祉施設への訪問に同行している。
 この日、町公民館で認定式が行われ、坂下会長が一人一人に認定書を授与。「皆さんはいつも笑顔にあふれています。これからもみんなを元気にして、町の伝統芸能を大事にしていってください」と願いを込め、伝承会から浴衣がプレゼントされた。続いて岡本徹士町教育長と同校の野田浩道校長も激励。5人は「印南音頭は長い歴史を持つ伝統的な踊りです。私たちはまだまだ未熟ですが、これからも楽しく踊っていきたいです」と声をそろえ、かわいらしく踊りを披露した。
 ことしの運動会は21日。印南音頭の練習や本番で児童のリーダーとして踊ることになっている。