学校法人南陵学園(静岡県菊川市、菊地伸幸理事長)運営の和歌山南陵高校(菊地校長)は9日、体育館で開校式・入学式を行い、日高地方で分校を含め5校目となる高校が1期生56人とともにスタートを切った。菊地校長は社会で通用する人材育成などを教育目標に掲げ、「一流の社会人を育成したい」と訴えた。
 会場には頭を丸めた野球部員の男子を中心とした生徒とその保護者、教職員、来賓として日高振興局の田中達也局長、日高川町の市木久雄町長、県議会議員の花田健吉議員、中村裕一県議、日高川町議会議員らが出席。最初に開校式、引き続き入学式を行った。
 菊地校長は「本校では社会に通用する人材育成、高い志の教育、高校からでも間に合う教育の実践を柱に学校を運営していきたい」とし、入学生に向けては「中学校時代の過去は関係ない。高い志を持ったものが一流の社会人になることができ、それはスポーツで全国優勝を目標に全力を尽くすことにも通じる。教職員を信じて3年間ついてきてください」と呼びかけた。市木町長は、同校の生徒の約40人が野球部員であることから日高高校中津分校の野球部が5人から始まり甲子園に出場した話を紹介し、「夢はいつか実現します。力をあわせてそれぞれの目的に進んでください」と激励した。
 入学者56人は全員スポーツコース。約40人が野球部、約10人がサッカー部、他が空手部に所属する。