国土交通省が22日発表した公示地価(平成28年1月1日時点)で、和歌山県内の各用途を集計した全体の平均変動率はマイナス1・8%。平成4年以降、25年連続の下落となったが、下落幅は昨年のマイナス2・5%から0・7ポイント改善した。日高地方は住宅地9地点、商業地5地点がすべて下落し、御坊市薗の大浜通りの商業地は前年比2600円減、変動率はマイナス5%で県内で最も大きくなった。
公示地価は、民間の不動産取引や相続税評価の目安となり、国土交通省が県内23市町の174地点を調査した。前年から継続の170地点のうち、上昇したのは32地点(前年は17地点)、横ばいは4地点(同13地点)、下落は134地点(同139地点)。県内全用途の平均変動率は前年より0・7ポイント改善のマイナス1・8%で、国体開催で道路整備が進んだ和歌山市の商業地(26地点)の平均変動率は0・6となり、平成3年以来、25年ぶりに上昇に転じた。
日高地方は昨年と同じく、御坊、美浜、日高、みなべの4市町で14地点(住宅地9地点、商業地5地点)を調査。結果は住宅地、商業地とも軒並み下落し、最高価格は住宅地がみなべ町北道字西里中251(南部郵便局の北約200㍍付近)で3万6500円(前年比1000円減)、商業地が御坊市湯川町財部字受持之本831―3(エバグリーン前のテナントハウス)で6万6300円(1000円減)。
対前年変動率のマイナス上位をみると、住宅地では由良町大字阿戸字木場坪1001―18がマイナス5・5%(価格2万6000円)で県全体の2位に入り、御坊市島字籠田151―6がマイナス5・1%(3万5000円)で3位、御坊市湯川町富安字小谷2197―14がマイナス4・6%(2万2600円)で5位。県地域政策課は「由良町阿戸は津波浸水想定エリアであり、御坊市島は道が狭く住宅地として不便、御坊市湯川町富安は市内中心部から離れていて利便性が低いことなどが要因として考えられる」としている。
また、商業地では御坊市薗字桃之木232―4(御坊小学校南側の大浜通り)の変動率がマイナス5%(価格は前年比2600円減の4万9500円)で県全体のマイナス上位1位となり、これについて同課は「低層店舗、事務所が混在する商業地で、顧客が国道42号など交通量の多い路線商業地に流れ、繁華性に劣るため、需要は弱含みである」としている。
その他の日高地方の価格は次の通り(カッコ内前年比)。
【御坊市】《住宅地》湯川町小松原字中ノ坪198―1=3万3300円(1400円減)
【美浜町】《住宅地》田井字釜井戸285―3=3万700円(1200円減)▽吉原字大松原1090―18=2万4600円(1000円減)《商業地》田井字番留566―1=4万600円(1800円減)
【由良町】《住宅地》里字野手845―4=2万1500円(800円減)《商業地》里字吉路437―2=2万9400円(800円減)
【みなべ町】《住宅地》芝字芝添670―1=3万5500円(1100円減)《商業地》芝字松原446―7=4万7500円(1400円減)

