みなべ町、田辺市、JA紀州、JA紀南で構成する梅食育普及促進協議会(会長・久保秀夫JA紀州代表理事組合長)は、梅の機能性などを紹介した梅の食育本「梅パワーのひみつ」を発刊する。2万9000冊を製作し、全国の小学校約2万1300校と公立図書館3200カ所に寄贈。久保会長は「日本食の代表的な梅の良さを、若い世代に見直してもらいたい」と話している。
行政とJAが連携し、昨年4月に同協議会を発足。チョーヤ梅酒㈱、県農業協同組合中央会なども製作に協力し、㈱学研プラスから「まんがでよくわかるシリーズ」として発刊となる。タイトルに「がんのひみつ」「埼玉県のひみつ」「冷凍食品のひみつ」など「○○のひみつ」と付く児童書シリーズは114作目。マンガを通じて梅の機能性を中心に梅の歴史、世界農業遺産認定地である産地の取り組み、日本の食文化の梅について自発的に学習できるようになっている。内容は「梅が持つスーパーパワー」「日本文化と梅」「和歌山県に行こう」「梅からできる食べ物と飲み物」など6章とプロローグ、エピローグから成る。全128㌻。
都会に住む小学生4人(小山陸、高田真衣、竹中豊、中本かな)が主人公で、太陽が照りつける夏に小山陸がサッカーの試合中に気分が悪くなり、木陰で休んでいると高田真衣が「魔法のボール」と1粒の梅干しを差し出す。この魔法のボールに興味を持ち、4人で梅について調べ始めるというストーリー。今月末までに全国の小学校や図書館などに寄贈する。
22日にはみなべ町役場で久保会長、小谷芳正町長、真砂充敏田辺市長、本田勉JA紀南代表理事組合長の4人が会見。久保会長は「梅の消費が衰退しているが、小さい頃から梅の良さを理解してもらい、消費拡大につながればと思う。日本食の代表的な梅について理解し、機能性なども分かってもらいたい」と話した。同協議会では全国の小学校児童を対象に梅ジュースづくり体験などを実施する方針で、5、6月に希望を募り、7月以降に講師を派遣することも企画している。学校給食に梅干しを取り入れてもらうために梅干しの提供も行う。

