いろんな講演や専門家の話を聞くと、「笑うこと」が若返りにつながるという。笑顔をつくるときに使われる表情筋が動くと、脳内に快感物質が増えて、ストレス発散。さらに免疫力が上がったり、血圧や血糖値が下がるという研究結果もある。もう一つ、おしゃべりにも若返りの効果があると言われる。唾液腺ホルモンの「パロチン」が出て、骨や歯を丈夫にして皮膚の代謝を活性化するそうだ。
先日、由良町とふるさと協定を締結している摂南大学の学生が地元の高齢者を対象に「回想法」と呼ばれる認知症予防法を実践。回想法は、「高齢者の思い出に対して共感的に受け入れる姿勢をもって意図的に働きかけることによって、高齢者に人生に対する再評価や自己の強化を促し、心理的な安定や記憶力の改善を図る療法」らしい。簡単に言えば、楽しみながら思い出話をするだけ。高齢になると最近のことは忘れがちになるが、昔のことはよく覚えており、これを利用するのがポイント。由良町では学生と高齢者が、古い写真を見ながら和やかに歓談。笑顔とおしゃべりのひとときで、高齢者の表情が生き生きとし、まさに若返っているように感じた。
こういった回想法は、楽しいおしゃべりを基本としているため、場所を選ばず、費用もかからない。日高地方の各地では、高齢者のデイケアサロンを行っているが、一度取り入れてみてはどうだろう。おしゃべりの相手には、地元の子どもたちを招待。高齢者にとっては若い元気も分けてもらい、子どもたちにとっては年配者の知識や知恵を学べるなど、世代間交流の機会にもなるだろう。笑顔とおしゃべりがあふれる地域づくりを!(吉)

