強くてしなやかな国づくり、産業づくりに資する活動や技術開発に取り組む企業・団体をたたえる「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016」で、和歌山県の津波避難対策「津波による犠牲者ゼロの実現」が地方自治体部門で金賞を受賞した。
次世代に向けたレジリエンス(強靭化)社会を構築するため、全国各地で展開されている先進的な活動を発掘、評価する制度。一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会(会長・三浦惺日本電信電話㈱取締役会長)が主催。企業・産業、地方自治体、教育機関、NPO・市民活動――の4部門があり、それぞれ強靭化性、公共性、先駆性などの視点で評価が行われ、グランプリには東京都荒川区の「中学校防災部の創設」が選ばれた。
和歌山県は、南海トラフ地震から県民を守るため、避難先安全レベルの設定や緊急速報メールの導入、海洋研究開発機構のDONET観測情報を活用した津波予測システムによる津波予報などの対策を推進。平成26年度には津波避難困難地域を抽出し、その具体的な解消策を「津波から『逃げ切る』支援対策プログラム」としてとりまとめた。
仁坂吉伸知事は表彰式でトロフィーを受け取り、「和歌山県は津波のほかにも風水害など自然災害が多い地域であり、大切なのは何よりも犠牲者をゼロにすること。今回、このような立派な賞をいただきとてもうれしいが、賞をとることが目的ではないので、今後もしっかりと防災、減災対策に取り組みたい」などとあいさつした。

