御坊市民文化会館自主事業実行委員会主催、「大阪交響楽団メンバーによる 0歳児から入れる親と子のコンサート」は13日に同会館大ホールで開かれ、約400人の親子が楽しんだ。
 出演は「歌のお兄さん」の新井宗平さん、「歌のお姉さん」の山本かずみさん、大阪交響楽団の吉岡克典さん(バイオリン)、村上滋さん(同)、坂口雅秀さん(ビオラ)、荒木雅美さん(チェロ)とピアニストの吉岡麻梨さん。新井さんと山本さんの司会進行にタヌキのポンタ君も加わり、クラシックや童謡の楽しいステージが繰り広げられた。「情熱大陸」のテーマを弾きながらバイオリンの吉岡さんが客席から登場。「くつが鳴る」「しゃぼん玉」を5人の演奏で山本さんがうたい、「ブレーメンの音楽隊」では、映像を映しながら場面に合わせてベートーベンの「運命」、ショパンの「小犬のワルツ」など有名なクラシック曲のフレーズを奏でて物語を表現した。演劇風の演出も交えて楽しく見せ、「おもちゃのチャチャチャ」は子どもたちも手拍子と歌で参加。新井さんは「子どもたちは、生まれてきてくれただけでこんなに素敵な時間をぼくたちにくれました。みんな、自分のお父さんお母さんを選んで、皆さんのところに生まれてきているんだと思います」と話し、最後には「アナと雪の女王」の「レット・イット・ゴー」で子どもたちも舞台へ。みんなでうたったあと山本さんは「みんなが笑ってくれる、その顔を見るのがうれしくてうたっています」と話し、アンコールに「ありがとうの花」を演奏。大好評で幕を下ろした。
 終演後、小ホールで楽器に触れるコーナーも。バイオリン、チェロ、ビオラをそれぞれ大阪交響楽団メンバーの指導で子どもたちが順に演奏体験。小さな手で一生懸命に楽器を操り、音を出してみては満足そうに笑顔を見せていた。