有田市から海南市までを結ぶ一般国道42号有田海南道路(延長9・4㌔)の起工式が20日、有田市新堂地内で行われる。午前10時から。
 現在の国道42号の混雑緩和、巨大地震発生時の避難路・輸送路確保等を目的とした、有田市野地区の箕島高校東側から海南市冷水までのバイパス。平成20年3月に都市計画決定、同年度から事業着手しており、一部用地買収の済んだ南側起点の有田川対岸から工事がスタートする。
 国土交通省和歌山河川国道事務所によると、現在の国道42号は有田市の有田川河口近くと海南市下津町の一部などが南海トラフ巨大地震の津波浸水想定区域となっており、有田海南道路は津波浸水と孤立集落の発生を回避する代替道路としての機能を発揮する。
 総事業費は約360億円。完成時期は未定だが、開通すれば有田市―海南市間の混雑時間帯の所要時間は36分から16分まで20分短縮されるという。