日高町は7日、3月議会定例会(10日開会)に提案する平成28年度一般会計予算案を発表した。総額41億7403万3000円で、前年度比1億3202万9000円(3・3%)の増加。新規事業では日高中学校校舎の初の大規模改修へ向けて設計費を計上しており、翌29年度から数億円をかけて着工、完成を目指していく。
 日高中の校舎は昭和57年8月に完成。鉄筋コンクリート3階建てで、建築面積は4302・4平方㍍。56年の新建築基準法施行のあとに建てられた施設で、耐震基準は満たしているが、ことしで築34年がたち、屋根の一部が破損するなど老朽化が進んでいる。当初予算には設計費1125万4000円を計上しており、可決されれば28年度中に設計を終了。29年度から着工し、早ければ年度末にも完成するが、予算規模が大きいため、工事が複数年にまたがる可能性もある。工事費用は未定だが、平成25年度に行った内原小学校の大規模改修で2億5000万円かかっており、同額かそれ以上が見込まれている。国に補助金(3分の1)の申請も行っていく。
 現在、日高中(生徒数233人)は普通教室9、職員室1のほか、音楽室、理科室、家庭科室、図書室、コンピューター室などの特別教室が20。改修工事では、屋根や外壁、内装をやり替えるほか、現在体育館にしかない多目的トイレの整備も進める。また、電球のLED化や地震対策で窓ガラスへの飛散防止フィルムの設置も検討していく。