県内のほとんどの公立高校で1日、卒業式があり、日高地方でも紀央館、日高、南部の各校で行われた。それぞれの卒業生は、校長や来賓らから祝福、激励の言葉を受け、人生の新たなスタートへ決意新た。3年間の思い出と感謝を胸に、希望に満ちたまなざしで学び舎をあとにした。
紀央館 吹奏楽部の演奏と拍手に合わせ、卒業生194人が入場。兒玉佳世子校長から証書が授与された。
兒玉校長は「さまざまな場面で人間に代わり機械やロボットが仕事をし、君たちが活躍する社会も変わっていきますが、変化に対応する柔軟性を持ち常に考え学び、成長し続ける姿勢を忘れないでください」と式辞を述べ、映画「海難1890」のエピソードを紹介しながら「真心」の大切さを強調。「不変の心理を知らなければ基礎は確立せず、変化を知らなければ新たな進展はない」と松尾芭蕉の「不易流行」という言葉をはなむけに贈り、「真心を忘れず変化に対応し学び続ける力を発揮し、この先どのような状況においても一人一人が自分の役割を自覚し、社会に貢献していくことを強く願います」と述べた。
教育委員会告辞のあと、来賓、松見昌伸新成会長らが祝辞。在校生を代表し2年生の前海音さんが送辞、岡本佳世さんが答辞を述べ、最後に蛍の光を斉唱して、それぞれの思いを胸に退場した。
日高 県教育委員会県立学校教育課の池田尚弘課長、知事代理の笠野和男日高振興局建設部長、冨安民浩県議らを来賓に迎え、在校生と卒業生の保護者も出席し、普通科4クラス158人、総合科学科2クラス75人の計233人(各クラスの代表6人)に卒業証書が授与された。
上田校長は学校創立100周年記念事業、アジア高校生フォーラムなどの開催に中心となった卒業生の努力と活躍をたたえ、夢に向かって進取の精神で大きく羽ばたいてほしいとエール。早稲田大学の創立者、大隈重信の「幾多の失敗を重ねたが、しかし、恐縮はせぬ。失敗はわが師なり、失敗はわが大なる進歩の一部なり」という言葉を引用し、「失敗を恐れて何もしないようになることを恐れてください」と語りかけた。
在校生を代表して生徒会長の井原遼君(2年)が送辞を述べ、前生徒会長の辻汰輝君が答辞。最後は蛍の光を斉唱し、ブラスバンド部の演奏、保護者や教職員の大きな拍手に包まれて、卒業生は晴れやかな表情で退場した。

