南部町清川地区で28日、地域を潤す梅や山の恵みに感謝するイベント「清川里山まつり」が開かれ、家族連れら多くの人でにぎわった。平成18年から始まった「梅祭り」を引き継ぎ、3年目を迎えたことしは穏やかな陽気に恵まれ、清川球場で青空レストランやマーケットが大盛況。山の上の満開の梅畑では式典も行われ、京都の上賀茂神社(賀茂別雷神社)の藤木保誠権禰宜(ごんねぎ)による神事で梅の豊作、地域の繁栄を祈願した。
 ことしはみなべ・田辺の梅システムの世界農業遺産登録を祝し、会場の清川球場では豚汁やうどん、焼き鳥、石窯焼きピザなどの里山レストラン、シフォンケーキやイチゴジャムなどの里山マーケットがオープン。東吉田地区の獅子舞や備長炭の澄んだ音色が心地よい炭琴演奏、豪華賞品がもらえる梅干しの種飛ばし大会などのイベントも行われた。里山レストランはどのメニューも100円で、郷土料理の「おかいさん」(茶がゆ)のサービス、最後は世界農業遺産登録記念の餅まきもあり、訪れた人は身も心も温かい手づくりのおもてなしに大満足の様子だった。
 近くの山の上の梅畑では式典が行われ、小谷芳正町長、田中昭彦町議会議長、坂本登県議、冨安民浩県議、下鴨神社(賀茂御祖神社)の大塚高史権禰宜、原康夫県農林水産総務局長、冨松栄三日高振興局地域振興部長らが来賓として出席。みなべの梅産業と地域振興などの研究で交流のある和歌山大学と京都大学の学生、梅の生産者団体代表、加工販売事業者らも参加し、上賀茂神社の藤木権禰宜の神事で梅や備長炭の地場産業の振興、地域の繁栄などを祈願した。
 式典で、和歌山大学の養父志乃夫システム工学部教授は「この地の梅システムが世界農業遺産の認定を受け、これからも素晴らしい知恵、心、絆を発展させ、みなべと田辺、清川の暮らしをつくっていくため、私と学生たちもともに歩んでいきたい」とあいさつ。坂本県議は「地方創生が全国的な課題となっているなか、私は和歌山県の戦略として、農林水産業の1次産業をテーマに頑張りたい。とくにこの清川地区は梅、ミツバチ、備長炭など、世界一のものがたくさんある。これから全国、世界に打って出る力強い産業となるよう、精いっぱい取り組んでいく」と決意を表した。