氏名、住所、生年月日、職業――人を取材する際の基本として聞くよう教わった。去る2月に行われた印南町長選の取材時、いつも通り基本事項を尋ねたところ、相手方が生年月日は「紀元節」と言う。自身の浅学をさらすだけでなく、会社の名前を落としかねないが、まったく意味がわからない。こういうときは素直に教わるのが一番、笑われながら2月11日だと教わった。
さらに「ことしは皇紀何年でしょう?」と問われ、またもチンプンカンプン。携帯電話で検索すると、「神武天皇即位紀元」とあった。日本書紀の記述を基に設定された紀年法で、初代天皇とされる神武天皇が紀元前660年に即位し、この即位年を神武天皇即位紀元の元年と制定したよう。「ことしは2676年」。西暦に660を足すと皇紀になるそうだ。
知っていて当たり前の常識なのか、どうでもいい雑学なのか。どちらにしても、「新聞記者のくせに」と言われないよう、気をつけたいところである。そして、わからないときは「知ったかぶりをしない」。適当に合わせても得にならず、仕事としては間違いの基になる。「自分の無知や勉強不足を反省し、素直に教えてもらいなさい」。これも入社後に教わった基本だ。
話を戻すと携帯電話の普及で、言葉の意味や歴史といった簡単な知識は、検索して調べればすぐに得られ、昔いた「物知り博士」がチヤホヤされなくなったように思う時代。知識は豊富にこしたことはないが、日常生活や仕事現場では、その量より使い方が大切だろう。4年に1度のうるう年、しかし、2100年は平年だとか。29日のうるうを「一日多くて損した」ではなく有意義に過ごしましたか。 (笑)

