第15回県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会は21日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場を出発、県庁前を決勝とする10区間21・1㌔コースに29市町の代表(北山村が不参加)とオープンの計44チームが参加してたすきリレーを争った。日高地方勢はVゴールこそならなかったものの、御坊市が序盤にトップに立つなど積極的なレースを見せ、3年連続14回目の入賞となる4位でゴール。御坊市の大沼はるな選手(名田小6年)と川口温架選手(御坊小6年)は見事区間賞も獲得した。
 御坊市は、1区・家吉新大選手がトップと3秒差の4位。2区・福居夏帆選手が区間3位の力走で3位に浮上すると、3区・大沼選手の区間賞の快走で和歌山市に3秒差をつけて先頭に躍り出た。4区で3位、5区で4位に後退したが、6区・川口選手の区間賞の走りで再び3位に盛り返した。7区から9区までは、川手友希選手が区間3位、久保亮太選手が区間2位の素晴らしい走りを見せ、3位をキープ。アンカー・中川裕斗選手は田辺市にかわされながらも粘り強くゴールを目指し、1時間11分5秒でフィニッシュした。
 昨年5位から1つ順位を上げ、タイムも20秒短縮と大健闘の御坊市。第10回大会からベスト3を独占している海南市、和歌山市、田辺市の〝3強〟の一角崩しは来年以降に持ち越しとなったが、福居利章監督は「前半は理想通りの展開で、3区ではよくトップに立ってくれた。みんな本当に頑張った」と選手たちをたたえた。メンバーでは、3年連続でアンカーを務めた中川選手が「優勝を狙っていましたが、全力を出し切れたので満足しています」とすがすがしい表情。区間賞の大沼選手は「まずまずの走りができ、思ったよりいい結果を残せました」、同じく川口選手は「落ち着いて、いつも通りの走りができました」と、それぞれ笑顔で快走を振り返っていた。
 日高地方勢は、御坊市のみが入賞(8位以上)。御坊市の5選手とみなべ町の1選手が区間表彰(3位以上)を受けた。
 レースは海南市がアンカー勝負で和歌山市を逆転し、4年ぶり5回目の優勝。第9回大会以降の最高タイムをマークしたチームに授与される「新記録賞」は該当がなかった。
 レース終了後、県民文化会館では総合上位8チーム、区間上位選手のほか、5年連続登録競技者19選手も表彰された。日高地方の5年連続登録競技者は、濵口楓菜(松洋中)、濱崎友宇佳(同)、本間諒一(日高中)、松下芽衣(由良中)、清水梨穂(みなべ町)、向畑涼花(日高川町)の6選手。
 総合成績上位と、地元勢の成績、区間上位入賞者は次の通り。
 【総合】(タイムはすべて1時間台)①海南市9分30秒②和歌山市9分36秒③田辺市10分31秒④御坊市(家吉新大、福居夏帆、大沼はるな、杉本瑠奈、北野暖、川口温架、川手友希、岩﨑愛佳、久保亮太、中川裕斗)11分5秒⑤橋本市⑥有田市⑦紀美野町⑧紀の川市⑫日高川町14分32秒⑭印南町14分57秒⑮みなべ町15分1秒⑯日高町16分21秒⑰美浜町16分37秒㉔由良町19分53秒
 【区間成績】2区1・7㌔③福居(御坊市)5分53秒▽3区1・6㌔①大沼(御坊市)5分22秒▽6区1・4㌔①川口(御坊市)5分0秒▽7区1・7㌔③川手(御坊市)、瀧谷陽斗(みなべ町)6分23秒▽9区2・0㌔②久保(御坊市)6分34秒