みなべ町埴田、鹿島神社で3日、恒例の節分祭「火焚き大祈祷(ひたきだいきとう)」が行われた。「家内安全」「交通安全」「受験合格」などと願いを書いた神木約2700本が燃やされ、山伏らが祈願した。大きな炎が立ち上がり、境内は厳かな雰囲気に。最後は豆まきが行われ、福を求めて集まった参拝者らが歓声を上げた。
 願い事を書いた神木を燃やして祈願する神事で、50年ほど前から行われている。
 午後6時に本殿で神事が行われたあと、亀井隆行禰宜(ねぎ)が境内に積み上げられた神木に火を付けた。長さ約30㌢の神木に書かれた「家族が笑顔で過ごせますように」「ことしも家族が健康で1年が送れますように」「受験に合格しますように」などの願い事を一つずつ読み上げ、燃え盛る火の中に投げ込んでいった。田辺市の「江川龍王講」の山伏6人がほら貝を吹いて祈祷。大勢の参拝客が火を囲んで燃える様子を見守り、厄除けや招福を祈った。最後は境内で豆まきが行われた