第88回センバツ高校野球大会(3月20日から12日間、阪神甲子園球場)の出場校を決める選考委員会が29日、大阪市の毎日新聞大阪本社であり、一般選考枠で日高地方出身の西川藍畝(らんせ)君(17)=2年、日高川町山野=が主力を務める京都府の古豪・龍谷大平安の4年連続40回目の出場が決まった。幼いころから憧れていた大舞台の切符を手にした西川君は帽子を放り投げるなどして喜びを爆発させたあと、「次は甲子園で全国制覇を目指したい」と本番へ闘志をみなぎらせた。
 出場校選考の重要な参考資料となる昨年の秋季近畿地区大会でベスト4入りの龍谷大平安には午後3時25分ごろ、吉報が届き、報告を受けた選手たちは体育館に移動。原田英彦監督を胴上げしたり帽子を放り投げたりし、喜びを爆発させた。
 西川君は178㌢・68㌔、右投げ右打ちの遊撃手、打順は3番。昨秋は府予選から近畿大会準決勝までの公式戦で31打数14安打9打点、4割5分1厘の好成績をマーク。強打が売りのチームをバットでけん引した。センバツ出場決定の知らせを受けると、「選考では下位の方で選ばれると思っていたので、近畿で3番目に選ばれたことは素直にうれしい。まず両親に精いっぱい、思い切ってやると伝えたい」と笑顔いっぱいに心境を語った。昨秋から「全国レベルの投手にも振り負けない強いスイングを手に入れたい」と取り組んでいる筋トレなどの成果については「バッティング練習でフェンス(100㍍)越えも本数が増えてきて、肩も強くなった」とパワーアップに手応え。本番まで2カ月を切る中、「体はいい状態、万全です」ときっぱり答え、夢の甲子園へ向けては「打撃は1本欲しい勝負の場面で打てるように。守備ではショートで投手をもり立てていきたい。関東のチームはレベルが高いと聞いていますが、さらに上を目指し、全国制覇を達成したい」と力強く語った。
 龍谷大平安は春夏通算の甲子園出場回数が全国最多の73回となる。今春のセンバツでは甲子園通算100勝(あと4勝)の記録も視野に入っている。