劇団RAKUYU(松本こうじ代表)は8月28日、御坊市民文化会館大ホールで「MOMO」を上演。昨年9月から1年がかりの練習に取り組んでおり、夏の本番に向けて熱が高まってきている。
 原作はドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの作品で、平成15年公演のリメイク。ある田舎町の善良な人々が、人間の時間を盗んで生きている「灰色人間」のために人間らしく過ごす時間を失い、あくせく働くばかりになってしまう。不思議な力を持つ少女モモが、仲間を救うために「灰色人間」に立ち向かっていく。
 練習は毎週日曜、御坊市勤労青少年ホームでに行っている。立ち位置やセリフ、動作のタイミングなどを何度も繰り返して確認しながら、少しでもいい舞台にと励んでいる。前回公演とは物語の展開などで異なる部分もあり、以前に鑑賞した人も新たな目で見て楽しめる舞台となる。松本代表は「大作のため、時間をかけて準備しています。原作は児童文学ですが、時間に追われる現代の大人たちにも見ていただきたい作品です。当時子どもだったメンバーも、大人に成長して何人か参加します。以前とは一味違った作品として取り組みたいと思っています」と意欲的に話している。
 入場料は、前売りで大人2000円、学生1000円。当日は大人2500円、学生1200円。問い合わせは松本さん℡090―9993―8719。