みなべ町の上南部中学校の生徒たちが正月三が日に校区内のお年寄りに届けた手づくりのジャンボ年賀状に対し、返事のはがきが続々と寄せられている。13日現在で68通となり、「勉強頑張って下さい」などと温かい励ましの言葉が添えられている。ことしで11年目となる取り組みで、心が通じ合う交流を続けている。
 生徒会(栗原怜央会長)が中心となった取り組み。年末に全校生徒146人が校区内の80歳以上の高齢者369人を対象に手づくりの年賀状を作製した。読みやすくするためにA4サイズ(縦29・7㌢、横21㌢)の大きさでつくり、新年のあいさつのほか「クラブ活動を頑張っています」「受験勉強を頑張っています」と生徒それぞれの近況報告などを添えた。完成した年賀状は正月の三が日の間に届け、各生徒がお年寄り宅を訪問して直接手渡していた。
 年明けからは受け取ったお年寄りからの返事が続々と届き、「毎年みなさんの年賀状を楽しみにしています」「高校受験勉強を頑張って下さい」「野球大好きです。部活頑張って下さい」「寒さに負けないで、しっかりね」などと心温まるメッセージがつづられている。栗原生徒会長は「心を込めて届けました。送られてきたはがきには、励ましや応援の言葉がいっぱいでとてもうれしいです」、野上有三校長は「自筆の温かい返事をいただいた。地域のお年寄りとの結び付きができるし、子どもたちも喜んでいます」と話していた。