今シーズンも美浜町田井地内の田んぼに、冬の風物詩として知られるダイコン干しの巨大なやぐらが姿を現した=写真=。
 町議会議員も務める農業・田渕勝平さん(66)が市内の漬物業者と契約、栽培している「総太りダイコン」といわれる青首の一種を干すためのやぐら。高さ5㍍、長さ約80㍍あり、3月上旬まで収穫されたダイコンが次々と干されていく。5㍍のやぐらは10段になっており、全体を使えば一度に2万5000本は干せるという。
 やぐらに干したダイコンは1週間ほど乾燥させたあと下ろされる。今シーズンは昨年12月25日ごろから作業がスタート。田渕さんらによると、毎年70㌧ものダイコンが「抜いては干し、乾いては下ろし」を経て漬物業者に引き取られるという。