10日から放送スタートのNHK大河ドラマ『真田丸』について仁坂吉伸知事は5日、パンフレットやウェブページ開設、ロゴデザインの作成など、ドラマを契機とした「戦国わかやま誘客キャンペーン」の内容を発表。「むちゃくちゃ面白そうで、一視聴者として興奮している」と心境を述べ、「私と同じように皆さんに思っていただけるよう、あらゆる手段で和歌山と真田幸村の関係、和歌山の魅力をアピールしていきたい」と意欲を示した。
 県と県観光連盟は紀北エリア8市町、観光関係団体、JR西日本和歌山支社、南海電鉄などと「大河ドラマ『真田丸』・戦国わかやま誘客キャンペーン推進協議会」を組織。真田昌幸・幸村父子の生涯のライバル、徳川ゆかりの地、和歌山で人気のグルメ、スイーツなど、観光と物産をPRする。
 パンフレット「真田幸村と戦国わかやま物語」(A4サイズ・32㌻)は5万部発行し、JR西日本の大阪市内と和歌山地区の主要駅、近畿の道の駅、南海電鉄主要駅のほか、真田家出身の長野県上田市周辺の観光施設などにも設置。10日からは現金やペア宿泊券が当たるスタンプラリーも始まる。
 仁坂知事は定例会見で、「幸村が14年もの長い間、九度山に幽閉されながら、どうして能力を失わず、のちに大活躍できたのか。そういう重要な部分が九度山を中心とする和歌山を背景として描かれることに、個人的にはとても興味があり、一視聴者として興奮している。意外と(真田幸村の)名前しか知らないという人が多いので、皆さんに私と同じように思っていただけるよう、県としてもキャンペーンで積極的にアピールしていきたい」と述べた。