日本は「資格があったら飯を食っていける」というぐらいの資格社会。資格ビジネスも大盛況のようで、通信講座を運営する大手企業のHPを閲覧するとさまざまな講座が並んでいる。行政書士や司法書士など法律・ビジネス系から始まり、建築・不動産、それにパソコン・ⅠT、医療・衛生、介護・福祉・保育、料理・栄養・健康、さらには油絵など趣味の世界、音楽や教養、旅行に関するものまで100以上がずらり。実に多彩な講座が設けられている。
 以前、ペットを預かる資格を持っている人が儲かっているとテレビで紹介されていた。ペットを「家族の一員」のようにかわいがっている人たちが増え、旅行などで外出する際に利用されているようだ。近年、一人暮らしの高齢者では飼い犬の散歩になかなか行けなくなったというケースもあり、そんな時にも対応してもらえるので需要が急増。これといった経費も必要なく、一般的なサラリーマンよりかなり年収が多いと言っていた。
 ペットのちょっとした世話なら、友人や近所付き合いのある人にお願いすればいいとも思うが、依頼する側とすればお金を払ってもきちんと資格を持っている人に任せた方が安心感がある。資格には権威が伴うのだろう。
 大学卒業後20年近くやってきた新聞記者には特に資格なんてものはない。それでも、「地位はないが強い力のある者の意」で、新聞記者は「無冠の帝王」とも呼ばれる(広辞苑)職業。資格は持たなくても公平、中立、正義感、情報公開の強い意志などは絶対に必要だろう。年明けからは、まちのかじ取り役を決める選挙が続く。来年も「記事を書く資格がない」と指摘を受けることがないよう取材に当たりたい。    (賀)