御坊市の人権講演会が人権デーの10日、市民文化会館小ホールで開かれ、猿まわし芸人の村崎修二さんと耕平さん父子が講演と猿まわしを披露した。
 父の修二さんがギターを手に歌を交えながら講演。「猿舞座」を主宰し、無理に調教するのではなく猿と仲間関係になって芸を行わせる「本仕込み」による演芸を実践していることを紹介し、「人と猿のコンビネーションを見ていただき、命の大切さや優しい気持ちを感じてほしい」と呼びかけた。
 続いて息子で同じく猿まわし芸人の耕平さんが相方の猿タマキ君と登場。「たたいたり脅したりせず、拍手や褒めて芸を教えているので、ストレスがなく毛並がきれいで顔つきも穏やかでしょ」などと話しながら、棒登りやジャンプして輪をくぐる技を披露。成功するたびに拍手と歓声が飛び、大好評だった。