毎朝、歯を磨きながら体重計に乗るのが日課になっている。今朝の数値は75・8㌔。昨日より増えた、減ったを繰り返し、会社に向かう。ことし7月7日に受けた健康診断時での体重は76・1㌔、体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数(BMI)は25・4。総合判定で「脂質異常症を認めます。食生活に注意してください」とのコメントが添えられていた。
 一の位を四捨五入すると40歳になる男の肥満、脂質異常話はさておき、先日、以前から取材で世話になる人から「魚の体脂肪計」の話を聞いた。「このブリ、脂がのっていて最高」。そんな魚の脂ののり具合を測れるという。おいしさと関係があると思われる脂ののりが数値化されて一目瞭然。面白そうだったので少し聞いてみた。
 いつも親に任せっきりだが、魚を買うときを想像すると、多くの人が脂ののり具合を気にするのではないだろうか。しかし、その判断は見た目や勘、経験によるところが大きいはず。そんな脂ののりを数字で表すことができる魚用の装置を、はかりメーカーと大学教授らの研究グループが共同開発。魚の体脂肪率を簡単、迅速、高精度に測定でき、そして消費者に伝えられるという。
 また、脂肪含有量を測定することで、生産者は天然や養殖それぞれの魚を選別し、ブランド化。消費者としては買うときに表示があればそれを参考に買い物ができ、メリットいっぱいだが、何から何まで機械任せでは味気ないという気がしなくもない。もちろん便利な装置は生かされるべきだが、体重も体脂肪も、あくまで数字は参考資料。その数字をダイエットだったり買い物だったり、実生活に生かす心がけが必要だ。(笑)