社会福祉法人への寄付を装い、巨額の相続遺産を脱税したとして大阪の7人が逮捕された事件で、共謀して脱税に関与した疑いが強まったとして7日、新たに日高郡選挙区選出県議の花田健吉容疑者(57)=印南町印南原=が、相続税法違反と偽造有印私文書行使の疑いで大阪地検特捜部に逮捕された。
 花田容疑者の逮捕を受け、県関係者や県議会の同僚らに衝撃が走った。
 逮捕翌日の8日朝、仁坂吉伸知事は「和歌山の住民を代表する県議会議員が逮捕されたことは大変残念。ただ、地検の発表は本人の認否に言及しておらず何も分からないため、それ以上のことは言えない」とコメント。同じ自民党県議団で日高郡選出の冨安民浩議員は「逮捕に至ったことは誠に遺憾ですが、本人は疑惑が浮上したときから一貫して無実だと言っている。いまのところはそれを信じるしかない」、坂本登議員も「逮捕は残念で仕方ないですが、事実関係が分からない状況なので、このまま推移を見守りたい」。御坊市選挙区の中村裕一議員は「残念なこと。本人との話のなかで(関与は)否定されていたので信じています」と話した。