アマチュアシュートボクシング西日本代表決定戦が15日に大阪市の立志會館で開催され、ヘビー級で総合格闘技「チーム日高」(垣内義秀代表)所属で和歌山病院勤務の入田和樹さん(29)=日高川町入野=が得意のワンツーで相手を圧倒し、見事連覇。来年1月に東京で開催される日本一決定戦へ2年連続出場を決めた。昨年は僅差で日本一を逃しており、リベンジに燃えている。
 アマチュアシュートボクシングは、グローブとヘッドギアを装着し、パンチ、キック、投げ技で闘う格闘技。プロ選手を多く輩出するジムなどから腕に自信のある子どもから大人までが各階級別に争った。
 普段は日本拳法に打ち込む入田さんは昨年、同大会に初参戦し、関西大会を突破して西日本大会で優勝。全国大会では延長でも決着がつかず3人の判定では1㌽差で敗れた。
 昨年の雪辱に燃えることしは夏の関西大会にエントリーし、対戦相手がおらず自動的に今回の西日本決定戦に進出。身長185㌢、体重90㌔の入田さんよりも一回り大きい選手を相手に1ラウンド(2分)のゴングが鳴ってすぐ、得意のワンツーがさく裂。顔面にクリーンヒットさせると、その後は一方的な試合展開。防御を固めた相手をKOはできなかったが、判定3―0で余裕の勝利を収めた。入田さんは「タフな相手でしたが、なんとかチャンピオンを防衛できてよかった。これからしっかり走り込んでスタミナをつけて、昨年できなかった日本一になりたい」と力を込めた。
 普段から一緒に練習している総合格闘技「勝力」代表で今回セコンドを務めた山本勝也さんは「一歩も引かず前に出る、まれにみるファイター」と絶賛。垣内代表は「はじめのワンツーがきれいに入りすぎて、パンチでKOすることにこだわりすぎた。熱くなりすぎず、冷静に戦えば日本一になれる逸材なので、全国大会が楽しみ」と期待を込めていた。