第67回全日本馬場馬術大会2015(公益社団法人日本馬術連盟主催)が6日から3日間、兵庫県の三木ホースランドパークで開かれ、セントジョージクラス馬場馬術で、印南町古井、ラ・グレースゴルフ倶楽部の増元拓巳さん(30)=印南町=が見事優勝。日本最高峰の馬術大会で、国体に続き快挙を成し遂げた。「
 大会には馬場馬術連盟公認の地区大会などのランキングポイント上位者が出場でき、増元さんは1位で出場。競技は、馬場内を「常歩(なみあし)」「速歩(はやあし)」「駈歩(かけあし)」の3種の歩き方でさまざまな運動を演じる競技で、前進、停止、後退をはじめ後ろ足を軸にして旋回するピルーエットなど各技を披露し、馬の調教レベルと騎手の技量を競う。
 馬の調教度合いごとにクラスが分かれ、上位3番目のセントジョージには26人が出場。増元さんは、3年前にドイツから輸入した馬場馬術に適したハノーバー種の「リフレクションⅠ」で挑み、予選では馬が暴れ出すハプニングに見舞われ、15位と最下位通過。決勝では落ち着きを取り戻し、駈歩の技を中心に順調にこなし、5人の審査員のうち2人が1位、3人が2位の高評価を受け、優勝に輝いた。
 3年前は12位、2年前は予選落ち、昨年は9位で、今回念願の優勝。「ことしに入って馬のコントロールがしやすくなり、優勝につながりました。目標を達成しましたが、次は連覇を目指したいです」と話している。
 宮崎県出身。千葉県の乗馬専門学校を卒業し、千葉でインストラクターを務め、全日本クラスの大会で優勝経験も持つ。平成24年からラ・グレースのインストラクターを務めており、わかやま国体では成年男子馬場馬術で優勝している。