日高川町の公的施設の指定管理者となっている㈱本家さぬきや(平野誠代表取締役社長、本社泉大津市)の「ホテルきららリゾート関空」(泉大津市)で6日、平野譲会長(64)=日高川町船津出身=の在泉大津ブルガリア共和国名誉領事任命式が行われた。任命を受けた平野会長は「ブルガリアと日本の懸け橋になりたい」と決意を示し、日高川町についても「いろんな形でブルガリアと友好を深めていきたい」と意欲を述べた。
 任命式には同社関係者、駐日ブルガリア大使のゲオルギ・ヴァシレフ氏、泉大津市の伊藤晴彦市長、貝塚市の藤原龍男市長、外務省関係者らが出席。
 最初にゲオルギ大使は、平野会長との出会いや親しくなった経緯を説明し、「平野会長の名誉領事就任は、この地域とブルガリアとの交流の新たな出発点。さらに友好関係が深まることに期待したい」とあいさつ。平野会長は、実行委員会の副会長・理事長を務めた平成25年6月の「大阪食博2013」の際、ブルガリア共和国伝統民族舞踊団「ソフィア民族舞踊団」を招聘(しょうへい)したことをきっかけに名誉領事就任につながったことを説明し、「今後、ブルガリアのPRをしていくとともに、日本、関西との交流を進め、両国が互いに発展していくよう頑張りたい」と決意。日高川町との関係については「(指定管理を受けて運営している)『きのくに中津荘』などの施設の食堂でブルガリアワインを提供したり、また町にブルガリアの方を呼ぶことなど今後検討し、いろんな形で友好につなげていきたい」と話した。テープカットや任命証の授与のあと乾杯し、歓談。最後は平野氏の長男平野誠社長が「家族としても素晴らしい役職に任命していただいたことを誇りに思うとともに、非常に責任感ある仕事と実感しています。今後、できる限りのサポートをしていきたい」と述べた。
 同国の名誉領事は在横浜領事、在福岡領事に続き3人目。名誉領事は経済・文化等におけるブルガリアと日本の交流・協力に関する支援が役割となっている。